インタビューくまさんの力

 

公園の雑草を刈り雑草を畔に積み上げボカシを作ります。

平飼いの合鴨が産んだ卵を孵卵器に入れ合鴨の雛を孵化させます。

 

合鴨たちが、山の狐やイタチに殺されないよう注意深く見守り育てています。

県庁を退職して田んぼを4反購入しました。それぞれ離れ離れの田んぼは管理が大切でもありますが、長男が軽度アトピー性皮膚炎でもあったので安全な米を食べさせてやりたいと思ったんです。農業指導員をしていた私は稲作に農薬、化学肥料が多用されることに多いに疑問符をもっておりました。現在、脱農薬を目指す合鴨農法を実現するため、たくさんの合鴨を平飼いで育てています。実は、昨夜の深夜に孵卵器が壊れ、青くなりましたわ。緊急事態発生ですから、近所の電気屋さんに頼み込み修理してもらい事なきを得ました。孵化に適した温度で温め卵から孵化させた雛たちは田植え後の田んぼに放ちます。雛は雑草の芽や種を食べてくれ、元気に泳ぎまわるので水が撹拌され稲の根は立派に育ちます。親鴨は稲を倒すので使うことはできません。私と妻とは里親として13人の少年の養育に携わりました。里親会の有志で1反分の田んぼの一部には餅米を植えています。その餅米を精米し年末には子供たちを含め皆で餅つき大会をするんですわ。夏場に公園から刈りとった雑草を田の畔に雑草を積み上げ発酵させることでボカシとなるあんばいを見極めながら田にすきこみます。すぐ目前の山並みが1万年以上育み続けた大自然が産み出す養分、阿蘇の隆起活動により形成された山並みから流出するミネラルたっぷり水。発酵した植物が大地に酸素の空洞を産み出し微生物を豊かに育みます。微生物が窒素やリンなどの植物の成長に必要な養分を産み出すことで豊かな土壌が生まれます。大自然の産み出すこのサイクル活動が人々や生きとし生きるもの全てに豊かな恵みをもたらしてくれます。1粒のタネもみから、1本の苗ができますが、苗を田んぼに植えるときには、5本ぐらいがまとめて植えます。これが1株です。1株は「くき」が増えて、5本だったのが秋には25本くらいになります。つまり、稲穂が25本実ります。そうやって育てる稲の株茎は太り、水と養分を稲穂は蓄え豊かな実りとなるのです。私の悩みはこの農法が普及しないということです。愛情と手間を惜しまない農法を嫌うんでしょうな。実の子は4人います。長男は他県で、日本発のサフラン専門農家として励んでいます。次男は自然農法を手伝ってくれています。エシカルな消費者の皆さんには、カーボンニュートラル農法はメタンガスの発生を最大限抑えるため気象変動に光を灯すことも可能だということも知って頂きたいと思います。未来への思いやりに溢れ、地球と人にやさしいのがカーボンニュートラル農法です。今回、エシカルな消費者に私達の農作物をお届けできるのはとても喜ばしいことです。そうやって育てた、お米や農作物がどれだけ安心で旨いかを味わって体験してみてください。
食卓の子供たちの笑顔を目に浮かべ日々の励みにしてます。これからも私達は合鴨と共に頑張ります。