レジィ君からのメッセージ③
【古来から重んじられてきた食べ物】
神農は、紀元前2700年ごろ野草とお茶の葉を食べていたと伝えられています。
漢の時代(紀元前1世紀)の医学書『神農本草経(しんのうほんぞうきょう)』には、「茶味苦、飲之使人益思、少臥、軽身、明目」の記述があります。
唐の時代(760年ころ)、陸羽(りくう)の記した『茶経』は「茶者、南方之嘉木也(茶は南方の嘉木なり)」で始まっていることから、紀元前2700年頃、雲南省西南地域で初めて茶樹が発見されたという説が有力です。
雲南省はメコン河の上流、ミャンマー、ラオス、ベトナムと隣接する土地で、いまも茶の古樹が多く見られます。当時のお茶はいまのように飲むものではなく、葉を食べるもので、薬として用いられていたようです。
栄西禅師が中国より茶の種を持ち帰り、1191年より日本でお茶が栽培される様になりました。我が国でも、お茶は食べるもの身体に良いものとして長く大切に受け継がれてきました。