ミネラルファーム
私は1980年代にシカゴに駐在しておりました。当時のアメリカは成人病の問題とその解決策を政府が導きだそうと様々な施策を打ち出そうとしていました。なかでもマクバカンレポートは有名です。「アメリカ上院栄養問題特別委員会(マクガバン委員会)報告」の概要をお届けしたいと思います。
マクガバン委員長は「ガン、心臓病をはじめ多くの病気が増えている。そして進歩したとされるアメリカの医学を活用し、しかも巨額の医療費が注ぎ込まれているのに、アメリカ国民は病気ばかり増えてますます不健康になるばかりだ。この原因を解明し根本的な対策を立てないことにはアメリカは病気で滅んでしまう」「われわれは何か重大なことを見落としていたのではないか。また現代の医学が進歩していると考えること自体も間違っていたのではないか」そういう危機感と疑問に応えるべく、当委員会は、二年の歳月と巨費をかけて世界中の医学者・栄養学者の知恵を集め原因調査が行なわれたのです。その結果、5,000ページを超える報告書として発表され、世界中に大きなショックを与えたのです。その報告の最も重要な結論は次の二つでした。
(1)ガン、心臓病、脳卒中などアメリカの六大死因となっている病気は、現代の間違った食生活が原因になって起こる"食源病"である。この間違った食生活を改めることでこれらの病気を予防する以外に先進国民が健康になる方法はない。
(2)現代の医学は、薬や手術といったことだけに偏り過ぎた、栄養に盲目な片目の医学であった。栄養に盲目でない医学につくり変える必要がある。
また「フンザ(インダス川上流の世界的長寿地域)にはガンも心臓病もない」「二十世紀初頭には同じアメリカでもガンや心臓病は珍しい病気だった」(パーシー議員)
「われわれは馬鹿だった。...進んだ先進国でいい食事をしていると思っていた。食事のことはアフリカの黒人に学ばなければならない!」(ケネディ議員)
また、ミネラルの重要性を訴求しミネラルを接種するよう盛んに換言していた。
ミネラル?当時はまだ認知度が低かったミネラルを学んでおく重要性に気づいた私は、ユタ州にあるロックランド鉱山にあるミネラル抽出の現場に足を運びました。そこには、一億年以上前の植物の堆積層があります。奇跡的にそのままの堆積物が残っており「ヒューミックシェール層」と呼ばれています。このヒューミックシェールを化学物質を使わずに精製水だけでミネラルを抽出することで「植物性ミネラル」を70種以上蘇らせることができます。
これほどまでに良質で種類の多い植物性ミネラルが採取できるのは世界でここだけともいわれています。輸入許可を得たヒューミックシェール層そのものを粉砕したものを、土壌に混ぜ込み、気温を見ながら希釈濃度を変えたミネラル水を根や葉、果肉に噴霧させリコピンや糖度の高いトマトを生産しています。化学物質を使わないため手間は掛かりますが、トマトが食べれなかったお客様から次の注文が入った時の喜びが疲れを吹き飛ばしてくれます。
87才を迎えた私が、ほぼ一人でコツコツ生産しているため収穫高には限界がありますが、一度、ご賞味ください。